pabulumの日記

pabulumの日記

早稲田の文芸サークルpabulumのブログです。

Tokyo Zinester Gathering 2016

2日目の今日、行って来ました。
Tokyo Zinester gatheringはzineを売ったり買ったり交換したりするイベントです。場所は、桜台のイベントスペース、pool。池袋から西武池袋線で10分ほどで行くことができます。

poolに着いたのは4時頃、ちょうどライブがはじまる直前で、良いタイミングでした。ライブををしたのはその他短篇ズという女性デュオで、はじめて聴いたのですが、ポップでチープな感じが会場の雰囲気と合っていました。とても良かったです(お金がなかったので200円しか投げ銭してないです、ごめんなさい)。

B.B.B/その他短篇ズ
https://youtu.be/ChXHQEeY330

30分ほどのライブが終わって、ふらふらzineを見ていると、「モモ」という名札(?)をつけた女性がzineを売っていて、もしかすると、と思っていたら、やはり野中モモさんでした。『ガール・ジン』を訳していらっしゃる方ですよね、と言うと、そんな渋い本に興味をもっていただいて、と謙遜されていました。(財布が見つからないとおっしゃっていましたが果たして大丈夫だったのでしょうか‥‥‥)。そこでは、アメリカのzineの作り方の本、『stolen sharpie revolution』と『TEKITOU KANTAN TAN』という野菜フリーター漫画(!?)を購入。

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その隣では韓国の女性が、zineやCDなどを売っていました。彼女は、アーティストや本を紹介するサイト(thehandbook.kr)を運営している方だそうで、色々面白いお話を聴くことが出来ました。そこでは写真集を購入しました。

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左が写真集。右のポストカードの言葉は、「最後まで闘う」という意味で、80年代の民主化運動のスローガンだそうです。



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その他購入したり、もらったりしたzineやステッカーなど


和気藹々とした、楽しいイベントで、自分でもzineを作ってみたくなりました。PABULUMで作れればいいんじゃないかな、と勝手に思ってもいます。(Take)

第一回 研究発表について

先日の11月24日に、当サークルでは初の試みとなる研究発表を行いました。

第一回は「キャラクター論序説」と題して私、Y.Kが「テクストとしてのキャラクター」の考察に主眼に置き、そのための準備としてこれまでのキャラクター論を総括すると共に、手塚治虫の「火の鳥羽衣編」を読んでいきました。詳しい内容につきましては、今後何らかの文章にまとめるつもりですので、もし機会がありましたらお知らせしようと思います。

発表を終えての反省点は多々ありますが、特に痛感したの喋りながら自分の論を展開していく難しさです。論自体もバージョンアップさせていきたいですが、喋りももっと上手くならないといけないと実感しました。発表という形式だからこそ得られることも多かったので、他の方の発表も楽しみにしつつ、機会があればまた自分も挑戦したいです。(Y.K)

ジャン=リュック・ゴダール Blu-rayセット

 

 

ゴダールを初めて見ようとして迷ったので取り敢えず「勝手にしやがれ」と「軽蔑」と「気狂いピエロ」の三作品が入ったセットを買ったのですが、どれも面白く、そして安価で、特典映像が豊富に入っているのでお勧めです。

勝手にしやがれ」以外の二作品はカラーで、ゴダールの拘りである三原色がHD映像でくっきりと鮮やかに映るので、とても見やすい仕上がりになっています。

当サークルは、いまのところ映画の鑑賞会を行っていないのですが、いつかゴダールもやりたいと思います。

(鯵)

平安の秘仏展

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本尊の十一面観音菩薩坐像の他、薬師如来坐像地蔵菩薩坐像が見られます。

いとうせいこうみうらじゅんのトーク音声と解説を520円で聴くことができるので、読者またはファンの方におすすめです。

平安期の一木造りは、仏像として完成された寄木造りに比べ、重々しく、荒々しくも1人の職人による芸術品としてとても存在感がありました。

櫟野寺の仏たちが本尊を中心に円をなしている様は壮観ですので是非。

(鯵)

 

平安の秘仏展ホームページhttp://hibutsu2016.com/highlight.html

 

 

 

ブログ開設のお知らせ

 

この度、ブログを開設しました新興文芸サークルpabulumです。

私達は月一回の読書会を基本とし、様々な活動をしています。

九月に発足した当サークルは現在まで三回の読書会と一回の鑑賞会と一回の研究会を行いました。

 

その内訳を紹介文とさせていただきます。

第一回「流刑地にて」『カフカ短編集』池内紀

「流刑地にて」における処刑道具の全体性の無さや、長官、将校、兵士、囚人という権力のナラトロジー的な描かれ方、ドゥルーズ風のサド・マゾからの読解を行い、カフカ世界を理解する足掛かりになったように思います。

第二回「『ドン・キホーテ』の著者、ピエール・メナール」『伝奇集』ボルヘス著 鼓直

言語学的な読解を行い、フィクション世界と現実との差異を確かめるとともに間テクスト性を意識させられる作品で、「内包」と「外延」という観点からボルヘスがつくりあげる言語世界における現実というものを肌で感じられました。

第三回『偉業』ウラジミール・ナボコフ著 貝澤哉

長編小説の読書会は初めてでしたがサークル員それぞれが様々な観点から作品を読解し、意見を出し合えました。政治・思想や青春小説、テクスト論などなど。特に自動車とピアノの隣接的なつながりとうねるような文体とカーブの類似性の指摘は「言葉の魔術師」ナボコフを一瞬捉えたように見えました。

第一回ジル・ドゥルーズの「アベセデール」鑑賞会

三分の一ほど見ましたが、動物と文体で同じことを言っていたり、とっても酒の肴として面白く、ドゥルーズが語る酒の話では笑いっぱなしで、偉大な哲学者を近く感じられる楽しい鑑賞会でした。

第一回研究発表につきましては私ではなく発表者当人が後日なにかしらの形にするでしょうからここでは省かせていただきます。

 

ざっとこのような活動内容です。

このブログではおすすめの本や映画について自由に語ってもらうつもりなのでご期待ください。

(鯵)